PGT (Preimplantation Genetic Test)

2021年12月より第二東京衛生検査所の検査にPGTが追加されました。

着床前胚から染色体異数性をみる遺伝学的検査になります。5個から10個程度の細胞を着床前胚からとり、ダウン症の原因となる21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーなどの染色体数の異常が原因で起こる疾患の有無を知ることができます。

PGTとは

PGTとはPreimplantation Genetic Testの略称で「着床前スクリーニング」と呼ばれる着床前胚の染色体の数的異常を調べる遺伝学的検査です。
PGTを行うことで生存確率の高い胚を選別するための手がかりとなる情報を医師に提供します。海外では高齢女性や着床障害、反復流産、重度男性不妊などの患者様を対象に有用性が広く認められております。

残念ながら母体の生物学的な年齢が上昇するにしたがって、卵子の質は低下する傾向にあり、その原因には様々なものが挙げられますが、中でも大きな原因と考えられているのが、染色体の分配異常です。

我々の染色体は2本1組の常染色体が22セットで44本、性染色体が2本(Xが2本のXXでは女児、XとYが1本ずつのXYでは男児)存在しています。
しかし、染色体が分配異常を起こすと1組に含まれる本数が変化してしまいます。このうち、3本になったものをトリソミー、1本になったものをモノソミーと呼び、ある染色体でこの現象が起こると産まれてくる赤ちゃんの障害を引き起こす原因となり、またある染色体で起こると死産、流産の原因ともなります。

これらのリスクを事前に取り除き、胚移植あたりの生児獲得率の増加と流産率の低減を目指すべく、23セットある染色体がそれぞれ2本ずつかどうかの手がかりを得る検査が冒頭のPGTというわけです。

第二東京衛生検査所のPGT検査

第二東京衛生検査所では5個から10個程度の細胞を着床前胚から採取していただき、臨床検査技師の資格をもつ担当者がDNAを抽出、先端技術の次世代シーケンサー (NGS) を使用して解析を行います。

解析結果は染色体の量的関係をグラフ化して示しています。

第二東京衛生検査所では担当される医師の御高診に耐え得る確かなデータの提出を目指しております。

PGT検査の流れ

  1. 胚盤胞から細胞を採取・凍結

    検査を依頼される病院様で、胚盤胞から5個から10個程度の細胞を採取・凍結保存していただきます。
    (この時採取していただく細胞は将来赤ちゃんになる細胞ICMではなく、後に胎盤となるTEという細胞です)

  2. TE細胞を検査所に郵送

    移植予定の胚は検査結果を待つ間、病院様で保存していただき、検査のためのTEの細胞を当検査所に郵送していただきます。

  3. 当検査所に到着した細胞からDNAを抽出します。

  4. 抽出したDNAを増幅します。

  5. 次世代シーケンサー(NGS)で解析を行います。

  6. 解析結果をレポートにまとめ、ご依頼元の病院様に御報告します。

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