NIPT情報関連

出生前診断による中絶の現状は全体の1%?

日本の中絶の現状と出生前診断について

もし自分の子供に染色体異常があったらどうしますか?出生前診断を受ける妊婦さんにとって、自分のお腹にいる赤ちゃんは無事に出産できるのか…?障害もなく健康な身体で産んであげられるのか?といった不安はとても大きいのではないでしょうか。

出生前診断の結果が陽性だった場合は、覚悟を決めてダウン症などの障害のある子供を産んで育てるのか。障害はないかもしれないという奇跡を信じて産むのか、または産まない中絶といった決断をするのか。

人工妊娠中絶と可能な時期

「母体保護法」という、母体の生命健康を保護することを目的とした法律があります。

母体保護法第 14条

  • 第1項
  • 第1号 妊娠の継続または分娩が身体的または経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの
  • 第2号 暴行若しくは脅迫によってまたは抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの
  • 第2項 前項の同意は,配偶者が知れないとき若しくはその意志を表示することができないときまた は妊娠後に配偶者がなくなったときには本人の意思だけで足りる

人工妊娠中絶可能な時期は21週6日までと定められています。初期中絶と中期中絶とあり、中絶を行う時期によって手術方法や費用、母体へのリスクも変わってきます。

初期中絶は妊娠6週〜11週6日までの間に行う手術の事を指し、中期中絶とは妊娠12週〜21週6日までの事を指します。初期中絶は通常10分程度で終わるため、入院などはなく手術が終わり次第当日帰宅することが可能です。中期中絶は初期中絶とは異なり、陣痛をおこして実際の出産と同じような処置が行われます。

NIPT(新型出生前診断)の検査では10週目から検査が可能な施設が多いですが、NIPTの検査は確定検査ではないため陽性の場合は羊水検査などの確定検査を受ける流れとなります。そのため、中絶という選択をする場合には早急に決断をしなくてはなりません。

人工妊娠中絶件数と新型出生前診断の割合

表を見てもわかる通り人工妊娠中絶件数は年々減少傾向にあります。厚生労働省の報告によると2013年から2017までの5年間で87万7182人が人工妊娠中絶を行なったという結果がでています。

最も中絶の多い年齢が20〜24歳となっていて、理由としては最も多いのが「経済的余裕がない」で23.8%(男性22.2%、女性24.7%)、「相手と結婚していないので産めない」23.0%(男性24.4%、女性22.2%)、「相手が出産に同意しなかった」10.3%(男性11.1%、女性9.9%)となっています。

NIPT(新型出生前診断)と中絶について

NIPT(新型出生前診断)を受ける妊婦さんの数は年々増加傾向にあります。2013年4月から2017年9月までの約4年半でに5万1139人が新型出生前診断を受け、染色体異常である陽性と判定された人は933人。その中の907人が中絶を選択したと報告されています。約97%の人が人工妊娠中絶を選択しているという事がわかります

平均すると1年間で全体の人工妊娠中絶数は17万5000人、新型出生前診断で中絶を選択した人は201人。全体の中絶件数で考えるとNIPTでの中絶件数は1%にも満たないという事になります。

妊婦になってから考える。ではなく、妊娠したらどうするか。妊娠して染色体異常を告げられたらどうするか。など、少し先回りして物事を考えていくことも大事なのではないでしょうか。

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