NIPTに関するコラム

母親の年齢および妊娠週数との関係における21、18および13トリソミーの推定リスク (表に示されている1/数)

母親の年齢および妊娠週数との関係における21、18および13トリソミーの推定リスクについての記事です。こちらの表は、母親の年齢および妊娠週数との関係における21、18、13トリソミーの推定リスクを示した表です。

出典:Kypros H. Nicolaides: The 11-13⁺⁶weeks scan. Fetal Medicine Foundation, London, 2004.

こちらの表は、母親の年齢および妊娠週数との関係における21、18、13トリソミーの推定リスクを示した表です。

表内の数字は、リスクが「表に示されている数字」分の1であることを示しています。

例えば、21トリソミー(ダウン症)の年齢によるリスクを妊娠12週で比較してみましょう。25歳の妊婦では、946分の1なのに対し、42歳の妊婦では38分の1となっています。

つまり、21、18、13トリソミーとも、年齢が上がるにつれてリスクが高くなっていることを示しているのです。

一方、同じ年齢でも妊娠週数が進むにつれリスクが軽減されているのが読み取れます。例えば、21トリソミーの42歳の妊婦で見ると、12週では38分の1だったのに対し、40週では55分の1とリスクが軽減していて、週数が上がるにつれトリソミーのリスク自体は低くなっていることを示しています。

これはトリソミーの胎児の死亡率が高いためです。たとえば、21トリソミーにおける12週から40週までの自然胎児死亡率は約30%、16週および40週では約20%という研究結果があります。つまり、トリソミーの胎児の約30%が妊娠12週から40週の間に子宮内で亡くなってしまって妊娠が継続しないので、トリソミーの確率自体は軽減されるのです。